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Jabal al-Tariq (Gibraltar) |
クリスチャン勢力がイスラム勢力をイベリア半島から北アフリカに押し戻した年となっているのです。このあたりの事情は、チャールトン・ヘストン主演の映画「エル・シド」に、クリスチャン側から脚色されて描かれていますが、興味がある方は一度ご鑑賞ください。面白いです。
レコンキスタ・再征服というからには征服があるのですが、これは711年طارق ابن زياد Ṭāriq ibn Ziyād ターリク ブン ジヤード がイベリア半島にモロッコ側から上陸し、イベリア半島全体をイスラム支配下におき、以後約700年間、イベリア半島はイスラム世界になるわけです。
その時代の名残は今もアンダルシア地方に、色濃く残っています。グラナダのアルハンブラ宮殿はとくに有名ですが、スペインのセビリアもそうです。ヒラルダの塔はかつてのモスクのミナレットですし、街全体もかつては、モロッコのメディナ同様、城壁に囲まれていました。今、一部だけ残っていてイスラム支配下の旧市街の雰囲気を残しています。
写真はジブラルタルをスペインのアルへシラス側から見たものですが、この場所が、ターリクさんの上陸地点となったので、ターリクの山という意味でジャバル・アッターリクとアラビア語で史実に現れました。その後、スペインクリスチャン勢力がレコンキスタを完了させ、時代が下って、いつしか、最初の意味が失われ、音だけが残り、ジャバルアッターリクがジブラルタルに転訛した上に、今はここだけイギリス領です。最近日本では、ジブラルタ生命がこの山のデザインを使っていますね。
セビリアを流れるグワダルキビエールという川も元は、アラビア語で、ワジ・カビール 大きな川という意味だったのですが、時代が下って、こちらも意味が失われ、転訛してスペイン語になりました。
ここからコロンブスが出奔し1492年新大陸発見したといわれているのです。
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とても魅力的な記事でした。
ReplyDeleteまた遊びに来ます!!
CVさんありがとうございました。
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