アラビア語辞書 |
アラビア語の方が文法、発音ともに格段に難しいと思う。アラビア語の場合、「三語根と派生語」という点を理解しないと、辞書も引けない。もっとも、この辞書というのは、ハンスウェバーというドイツ人が作ったものをミルトン・コーワンという人が英訳したものなので、アラビア語~英語となっている。せっかく辞書を引いてお目当てのアラビア語の説明を見ても、英単語が難しい時は、さらに、英語~日本語辞書を引かないといけないというめんどくさい代物なのだ。
ペルシア語の方は、中世はパフラビー文字、古代はアラム文字、もっと遡れば楔形文字にたどることができるのだろうが、イスラムの勃興・征服にともないアラビア文字を受け入れた。ペルシア語音素をアラビア文字で表記することになったのだから、もともとのアラビア文字にない文字をペルシア語表現のために、いくつか追加した。たとえば、گ
グ この音はアラビア文字には無いし、 چ チェの音もアラビア語には無い。
ペルシア人は、よほど、アラビア文字を受け入れたの悔しかったのか。。。そのことによって、それまで、花と咲いていたペルシア語文学が2世紀に亘り、パッタリと何の作品も見出せなくなったので後世の研究者たちはこの2世紀を「沈黙の2世紀」と呼んでいるようである。
ペルシャ語周辺語の事情が知りたい方は、どなたがお書きになっているのかわからないが、概要説明がウィキ/イラン語群 に載っているので、一読ください。しかし、なかなかの複雑さですよ。
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