前述のマリカさんの半生記の中に、いろいろなモロッコの地名がでてきますが、その中でも思い出深い場所の一つがテマラでありスキラットなのです。ここは、ラバトから海沿いの気持ちのいい道路に出て、右手に海を見ながらを南に進んでいくと40分くらい走ったところにあります。
最初に現れるテマラ海岸はとてもよい砂浜海岸で、友人が家を借りていて、そこは、居間を出てすぐが砂浜になっていて、そのまま、海に入れる最高の家でした。ただ、そのあたりの海岸は砂浜ではありますが、海に出るとこれが、下が岩だらけで、油断するとすぐ怪我をするのでした。そして、海の怪我はなかなか治らないし危ないのです。周辺は、プライベートビーチが点在していて、ラバトのお金持ちたちが避暑に来たり、お金がそんなにないわれわれクラスでも、一角は一般にも開放してあり、大西洋を臨む瀟洒なホテルが立っていて宿泊できます。
続いて現れるのが、スキラットですが、どうして思い出深いかというと、ここに、ハッサン2世国王の夏の王宮があるからなんです。
思い出して今でもほくそ笑んでしまうのは、現国王モハメド6世がまだ、皇太子であったころ、よくジェットスキーをしてあそんでいたんですが、そのうしろをモロッコ海軍の巡洋艦が追行しているのがとても奇妙だったんです。巡洋艦が出てる日はシディー・モハメドか弟のムーレイ・ラシッドがジェットスキーに興じているとすぐわかるのでした。
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